あをの用awonoyohは、藍の栽培・製藍・藍建て・藍染までを一貫して行い、染加工や藍染講座、自社製品を制作しているブランドです。

about

あをの用 のしごと

藍について

藍は植物で、世界各地で様々な藍が栽培されています。
日本で栽培されている藍は主に蓼藍(タデアイ)で、藍色成分の含まれている葉のみを選別し、発酵させ染料にします。
あをの用では、蓼藍の白花小上粉とちぢみ藍という品種を栽培し染料をつくっています。

藍染めについて

植物性繊維(木綿・麻)によく染まり、動物性繊維(ウール・絹)には染まりにくく、化学繊維には染まりません。
布や糸を藍液に浸すことで還元され、液から出して空気に触れることで酸化され発色します。この工程を繰り返し濃度を上げていきます。
藍染は微生物の働きによって染められるため、微生物の住みやすい温度に藍液を保つ必要があります。そのため、甕を地中に埋め外気温の影響を受けないよう温度管理をしたり、寒い季節には甕を温めたりします。

藍作について

3月に種を蒔き、5月に定植します。梅雨の雨と太陽の日差しを浴びた藍は、一気に成長し、7月に最初の刈り取り”一番刈り”を行い、8月に”二番刈り”、うまく育てば9月に”三番刈り”を行います。
刈り取った藍は葉と茎に選別し、葉のみを日光で乾燥させます。

製藍について

乾燥させた藍の葉を堆肥のように発酵させたものが、藍染の主原料で“蒅(すくも)”といいます。
9月の大安の日、積み上げた乾燥葉に切り返し(水打ちをし混ぜること)を行います。5~7日おきに切り返し、やがて温度は70℃にも達します。およそ100日間、20回近くの切り返しを行いようやく蒅は完成します。

藍建て“灰汁発酵建て”について

藍の液をつくることを“藍建て”といいます。
あをの用では化学的なものを一切使用せず、自然界でのみとれる原料(蒅・木灰汁・貝灰・麩)を用いて藍を建てます。これは江戸時代より盛んに行われてきた昔ながらの製法で、この建て方を“灰汁発酵建て”と呼びます。

藍染めの原料について

蒅  蒅(スクモ)という字は草冠に染めると書きます。藍の葉を発酵させた染料で藍染における主原料です。あをの用では徳島産の蒅と自家製の蒅を使用しています。
木灰汁  堅木を燃やして出た木灰にお湯を加え、そのアルカリ性の上澄み液を藍建てや洗いに使用します。
貝  灰  貝殻を焼いて出た灰です。アルカリ性を有し、微生物が住みやすい環境を保つためのPH調整で、藍建て・藍液の管理に使用します。
麩  小麦の外皮。微生物の栄養源です。藍建て・藍液の管理に使用します。

藍の実用性について

天然藍で染めた布は丈夫になり、燃えにくく、防虫効果・保温性にも優れています。古くから身に着けるものや日用品として多く用いられてきました。また藍には解熱・解毒の効果があるとされており、漢方薬としても重宝されてきました。
化学藍の流通で、色落ちや色移りがしやすいイメージを多く持たれていますが、天然藍の堅牢度はとても良いです。
あをの用では、藍染の本来の用途や機能に重きをおいて、百年使えるものをつくるよう心がけています。
あをの用にかかわる方々に、古来より伝わる正しい藍を体感していただくことが、わたしたちの願いです。